【国・チーム概要】
人口:約1020万人 国土面積:約91,900平方キロメートル 首都:リスボン 公用語:ポルトガル語
ポルトガルは、ヨーロッパ大陸の最西端、イベリア半島に位置する国です
陸上で接しているのはスペインのみ(北と東)です 西と南は広大な大西洋に面しています
大陸部のほかに、大西洋上のアゾレス諸島とマデイラ諸島も領土に含まれます
ユーラシア大陸の最西端であるロカ岬(Cabo da Roca)があり、「ここに地終わり、海始まる」という詩の一節でも有名です
国土面積は日本の約1/4ほどで、北海道より少し大きいくらいです
地中海性気候のため、全体的に温暖ですが、地域差があります
北部は、大西洋の影響を受けやすく、比較的涼しく雨が多いです
南部は、夏は高温で乾燥し、冬も非常に温暖な典型的な地中海性気候です
意外かもしれませんが、ポルトガルはローラーホッケーの世界的な強豪国です
インラインスケートではなく、伝統的なクアッドスケート(4輪)を履いてスティックでボールを操るスポーツで、世界選手権で何度も優勝しており、国内リーグも非常にプロフェッショナルで人気があります
広大な大西洋に面したポルトガルは「サーフィンの聖地」として知られています
ナザレ (Nazaré)は、世界最大級の波が立つことで有名で、ビッグウェーブ・サーフィンの世界記録が何度も塗り替えられています
1年中波があるため、サーフィン、ウィンドサーフィン、カイトサーフィンなどが盛んです
ポルトガルにおいてサッカーは単なるスポーツを超えた「国民的な情熱」です
クリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界トップクラスの選手を輩出し続けています
「トレス・グランデス(3強)」と呼ばれるベンフィカ、ポルト、スポルティングCPへの支持が国民の大半を占めており、街中のカフェなどで試合を観戦する姿が日常的です
サッカー人気の延長として、フットサルも非常に盛んで、ポルトガル代表は世界選手権や欧州選手権で優勝経験があり、世界最強クラスの一角です
競技人口も多く、子供たちの教育やレクリエーションとしても定着しています
ワールドカップへは今回含め7大会連続9回目の出場となります
FIFAランキング:6位(2025/11/19付) 5位(2025/10/17付)

【欧州予選】
欧州予選では、グループFに属し、アイルランドなどを抑え4勝1分1敗で本大会出場権を獲得しました
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | ポルトガル | 4 | 1 | 1 | 20 | 7 | 13 |
| 2 | アイルランド | 3 | 1 | 2 | 9 | 7 | 10 |
| 3 | ハンガリー | 2 | 2 | 2 | 11 | 10 | 8 |
| 4 | アルメニア | 1 | 0 | 5 | 3 | 19 | 3 |
| PRT | IRL | HUN | ARM | |
| ポルトガル | - | 1-0 0-2 | 3-2 2-2 | 5-0 9-1 |
| アイルランド | 0-1 2-0 | - | 2-2 3-2 | 1-2 1-0 |
| ハンガリー | 2-3 2-2 | 2-2 2-3 | - | 2-0 1-0 |
| アルメニア | 0-5 1-9 | 2-1 0-1 | 0-2 0-1 | - |
【主力選手】
サッカー男子ポルトガル代表(セレソン・ダス・キナス)は、ロベルト・マルティネス監督が率い、40歳になった絶対的エース、クリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、欧州ビッグクラブで中心を担うスター選手が揃う世界屈指のスカッドを誇ります
ディオゴ・コスタ Diogo Meireles da Costa (ポルトガル:ポルト) GK 1999/9/19生 186/81
圧倒的な反射神経とビルドアップ能力を兼ね備えた、現在のポルトガルの不動の守護神です
ルベン・ディアス Rúben Dias (イングランド:マンチェスター・シティ) DF 1997/5/14生 187/83
世界最高のセンターバックの一人 ディフェンスリーダーとしてチームを統率します
ヌーノ・メンデス Nuno Mendes (フランス:パリ・サンジェルマン) 2002/6/19生 180/70
爆発的なスピードを持つ左サイドバック 攻撃参加の鋭さは世界屈指です
ディオゴ・ダロト Diogo Dalot (イングランド:マンチェスターU) DF 1999/3/18生 183/78
世界最高峰のサイドバックの一人 「戦術的な柔軟性」と「プロ意識の高さ」が定評
ジョアン・カンセロ João Cancelo (サウジアラビア:アル・ヒラル) DF 1994/5/27生 182/74
「サイドバックの概念を変えた」とも評されるほど、攻撃面で特異な能力を持つ 左右どちらもこなす
ブルーノ・フェルナンデス Bruno Fernandes (イングランド:マンチェスターU) MF 1994/9/8生 179/69
チームの心臓 決定的なパスだけでなく、自らゴールを狙う姿勢と高い走行距離で貢献
ベルナルド・シウバ Bernardo Silva (イングランド:マンチェスター・シティ) MF 1994/8/10生 173/68
「ピッチ上の監督」とも言える戦術眼とキープ力を持ち、試合のリズムを支配します
ヴィティーニャ Vítor Machado Ferreira (フランス:パリ・サンジェルマン) MF 2000/2/13生 172/65
2025年のバロンドール候補(3位)にも名を連ねた新星 驚異的なテクニックとパスワークで中盤を掌握
ジョアン・ネヴェス João Neves (フランス:パリ・サンジェルマン) MF 2004/9/27生 174/66
21歳の若き才能 小柄ながら激しいデュエルと正確なパスを繰り出す次世代のスターです
クリスティアーノ・ロナウド Cristiano Ronaldo (サウジアラビア:アル・ナスル) FW 1985/2/5生 185/85
40歳を超えてもなお衰え知らずの決定力を誇ります
ラファエル・レオン Rafael Leão (イタリア:ACミラン) FW 1999/6/10生 188/81
左サイドからの突破力は世界一とも評されるアタッカー 一瞬で試合を決める力があります
ゴンサロ・ラモス Gonçalo Matias Ramos (フランス:パリ・サンジェルマン) FW 2001/6/20生 185/79
ポストプレーと決定力に長けたセンターフォワード。ロナウドと並ぶ得点源の一人です
ディオゴ・ジョタ Diogo Jota (イングランド:リヴァプール) FW 1996/12/4生 178/70
抜群のポジショニングと勝負強さを持つストライカー 複数のポジションをこなせる貴重な存在です
【チーム特徴・注目度・展望】
全ポジションにおいて世界トップクラブの主力が2名以上揃っており、特に中盤から前線にかけては、ブルーノ・フェルナンデス、ベルナルド・シウバ、ヴィティーニャなど、戦術眼に優れたテクニシャンがひしめいており、交代枠を使っても質が落ちません
マルティネス監督は相手に応じて3バック(3-4-3)と4バック(4-3-3)を巧みに使い分け、カンセロやダロト、ヌーノ・メンデスといったサイドバックが攻撃の起点となり、ピッチのどこからでもチャンスを作ることができます
2025年のW杯予選では、10試合で30ゴールを超える(1試合平均3点以上)爆発的な攻撃力を見せました
40歳のロナウドが依然として決定力を維持しつつ、ラファエル・レオンやゴンサロ・ラモスら若手が脇を固める布陣は相手の脅威です
ジョアン・ネヴェス(21歳)のような若手がすでに中心選手として定着しており、ベテランの経験値と若手のエネルギーが理想的な形で融合しています
クリスティアーノ・ロナウドは依然として絶対的なスコアラーですが、彼がピッチにいるとチームのプレッシング強度が下がる、あるいは攻撃が彼に依存しすぎるという課題が指摘され、ビッグマッチにおいて「ロナウドをいつ、どう使うか」は常に議論の的です
高いポゼッション率を維持して押し込む時間が長いため、攻撃から守備への切り替え(ネガティブ・トランジション)で一気に裏のスペースを突かれる場面が散見されます
特に強力なカウンターを持つチーム(フランスやイングランドなど)に対して守備が崩れるリスクがあります
予選やネーションズリーグでは圧倒的な強さを見せますが、ワールドカップやユーロの決勝トーナメントのような「負けたら終わり」の極限状態において、期待通りのパフォーマンスを発揮しきれないことが過去数大会の課題となっています
長年ディフェンスを支えたペペが引退した後、ルベン・ディアスに次ぐ「声でチームを締められるリーダー」の不在が不安要素として挙げられることがあります
FIFAランキングでも常にトップ5前後を維持しており、2026年ワールドカップの優勝候補の一角であることは間違いありません
【備考】
日本とポルトガルは、1543年の鉄砲伝来以来、約480年以上にわたる非常に長い交流の歴史を持っています
1543年に種子島へポルトガル人が漂着したことで鉄砲が伝わり、その後フランシスコ・ザビエルによるキリスト教布教が始まりました
現代の日本語にある「パン」「ボタン」「コップ」「コンペイトウ」「ブランコ」などは、すべてポルトガル語が語源です
また、カステラ(パン・デ・ローが原型)や天ぷら(魚のフリッター「ペィシュ・フリート」が原型)など、日本の食文化の基礎に大きな影響を与えました
長崎県はポルトガルとの連携協定を結んでおり、2025年12月には「ポルトガル・フェスタ in 長崎」が開催されるなど、食やアートを通じた交流が続いています
長崎市とポルト、大村市とシントラ、堺市とセトゥーバルなど、多くの都市が姉妹都市提携を結んでいます
日本にとってポルトガルは、「最も古い西洋の友人」という特別な存在です