【国・チーム概要】
人口:約3560万人 国土面積:約447,400平方キロメートル 首都:タシュケント 公用語:ウズベク語
ウズベキスタンは、中央アジアの中央部に位置する国で、地理的に非常にユニークな特徴を持っており、歴史的には「シルクロードの心臓部」として栄えてきました
海に出るために、少なくとも2つの国境を越えなければならず、世界ではウズベキスタンとリヒテンシュタインの2カ国しかありません
中央アジアの他4カ国すべてと国境を接する唯一の国です
北・北西:カザフスタン 南西:トルクメニスタン 南東:タジキスタン 北東:キルギス 南:アフガニスタンと国境を接しています
国土面積は日本の約1.2倍ほどで、「砂漠・平原」と「山岳地帯」に分かれます
夏は非常に暑く乾燥し(40℃を超えることも多い)、冬は寒さが厳しい極端な大陸性気候です
降水量は年間を通じて少なく、特に砂漠地帯は極めて乾燥しています

ウズベキスタンは、中央アジアの中でも非常にスポーツへの熱量が高い国で、近年は政府がスポーツ振興に力を入れており、国際大会での躍進が目覚ましくなっています
ボクシングは、ウズベキスタンを代表する「国技」的な存在です
アマチュアボクシングの世界選手権やオリンピックで、常にメダル争いの中心にいます
2024年パリオリンピックでも金メダルを量産し、その圧倒的な強さを世界に示しました
国内に非常に優れた育成アカデミーが多数あり、貧しい家庭の子供たちが成功を夢見て競技を始めることも多いスポーツです
サッカーは、競技人口が最も多く、国民に最も愛されているスポーツです
中央アジア勢として初めてのワールドカップ出場を果たし、国中が沸いています
「パフタコール・タシュケント」などの名門クラブがあり、アジア・チャンピオンズリーグ・エリートでも健闘しています

ワールドカップへは初出場となります
FIFAランキング:50位(2025/11/19付) 55位(2025/10/17付)

【アジア予選】
アジア予選では、グループAに属し、6勝3分1敗でイランに次ぐ2位で本大会出場権を獲得しました

順位チーム得点失点勝点
イラン72119823
ウズベキスタン63114721
アラブ首長国連邦43315815
カタール415172413
キルギス22612188
6北朝鮮0379213
IRNUZBAREQATKGZPRK
イラン0-0
2-2
1-0
2-0
4-1
0-1
1-0
3-2
3-2
3-0
ウズベキスタン0-0
2-2
1-0
0-0
2-3
3-0
3-2
1-0
1-0
1-0
アラブ首長国連邦0-1
0-2
0-1
0-0
3-1
5-0
3-0
1-1
1-1
2-1
カタール1-4
1-0
3-2
0-3
1-3
0-5
3-1
1-3
2-2
5-1
キルギス0-1
2-3
2-3
0-1
0-3
1-1
1-3
3-1
1-0
2-2
北朝鮮2-3
0-3
0-1
0-1
1-1
1-2
2-2
1-5
0-1
2-2

【主力選手】
サッカー男子ウズベキスタン代表は、2026年ワールドカップ初出場を決めるなど、現在アジアで最も勢いのあるチームの一つです
エルドル・ショムロドフ Eldor Shomurodov (トルコ:イスタンブールFK) FW 1995/6/29生 190/76
 代表の主将であり、歴代最多得点記録を持つ絶対的エース
 長身を活かしたポストプレーだけでなく、スピードを活かした裏への抜け出しも一級品です
アブドゥコディル・フサノフ Abdukodir Khusanov (イングランド:マンチェスター・シティ) DF 2004/2/29生 187/86
 アジア最高の若手DFの一人 圧倒的な対人能力と冷静なビルドアップが武器
アボスベク・ファイズラエフ Abbosbek Fayzullaev (トルコ:イスタンブールFK) MF 2003/10/3生 170/58
 「ウズベキスタンのメッシ」とも称される小柄なテクニシャン 狭いスペースでのドリブル突破と、決定的なラストパスで攻撃をクリエイト
オタベク・シュクロフ Otabek Shukurov (トルコ:ファティ・カラギュムリュク) MF 1996/6/22生 182/72
 中盤のダイナモ 攻守のバランスを取り、強烈なミドルシュートも備える
オストン・ウルノフ Oston Urunov (イラン:ペルセポリス) MF 2000/12/19生 181/82
 強靭なフィジカルを活かした推進力のあるドリブルが武器のアタッカー
オディルジョン・ハムロベコフ Odiljon Hamrobekov (ウズベキスタン:タシュケント) MF 1996/2/13生 180/75
 守備的MFとしてピンチの芽を摘む、チームの「掃除屋」的存在
アブドゥボヒド・ネマトフ Abduvohid Nematov (ウズベキスタン:ナサフ・カルシ) GK 2001/3/20生 182/73
 若き守護神 抜群の反射神経を持ち、近年の安定した守備を支えている

チーム特徴・注目度・展望】
ウズベキスタンは、「アジア屈指の堅守」をベースに、「欧州基準の個」をトッピングした、非常に手堅いチームです
中央アジア特有の強固な体格に加え、旧ソ連の流れを汲む規律正しいスタイルが特徴です
2025年のW杯最終予選では、5勝のうち4試合が「1-0」での勝利、さらにUAE戦でも「0-0」で勝ち点を拾うなど、極めて硬い守備が最大の特徴です
アブドゥコディル・フサノフを中心に、組織的で崩れにくいバックラインを形成しています
ユース世代(U-17やU-20)でアジアを制した若手と、欧州で経験を積んだベテランが完璧に融合しています
エースのショムロドフ、天才肌のファイズラエフ、推進力のあるウルノフなど、個で局面を打開できるタレントが揃っています
2025年10月、2006年W杯優勝主将であるファビオ・カンナバーロが監督に就任しました
世界最高峰のDFだった彼の指導により、持ち前の粘り強い守備に加え、勝負どころでの「勝ち方」を知る狡猾さが加わっています
「オリンピック・タシュケント」という若手育成専用のクラブを国内リーグに参戦させるなど、国を挙げた強化が実を結び、チーム全体の連携が非常にスムーズです
守備が安定している一方で、攻撃はショムロドフら個人の能力に依存する傾向があります
格下相手でも最少得点差での勝利が多く、圧倒して勝ち切る爆発力には欠ける場面が見られます
2026年大会が初のW杯本大会となるため、世界レベルの強豪国と真剣勝負を繰り広げる経験が乏しいのが現状で、格上を相手に先制された際、動揺せずに立て直せるかが未知数です
ショムロドフやフサノフといった、代えのきかないキーマンが怪我や累積警告で欠場した際、チームの強度が極端に落ちる懸念があり、バックアップメンバーとの実力差を埋めることが課題です
引いて守る相手を崩す際のアイデアが、特定の選手(特にファイズラエフ)のひらめきに頼りすぎる側面があり、そこを封じられると攻撃が停滞する傾向があります
アジア屈指の堅守を活かし、まずは初勝利を目指します

【備考】
ウズベキスタンにおいて、チェスはサッカーと並ぶほど、あるいはそれ以上に知的な国民的スポーツとして爆発的な人気を誇っています
ウズベキスタンには世界トップクラスの若手グランドマスターが次々と誕生しています
ノディルベク・アブドゥサトロフは、17歳で世界ラピッド選手権王者となり、現在は世界ランキングトップ10に名を連ねる国民的ヒーローです
ヤボヒール・シンダロフは、2025年のチェス・ワールドカップで優勝するなど、世界を驚かせ続けています
彼らの活躍は、日本の「藤井聡太ブーム」のような社会現象を巻き起こしています
ウズベキスタン政府はチェスを「知的な国家ブランド」と位置づけ、多額の投資を行っています
国際大会でメダルを獲得した選手には、大統領から高級車や多額の報奨金、住宅が贈られることもあります
全国の学校でチェスが推奨されており、幼少期から英才教育を受けられる環境が整っています
2022年のチェス・オリンピアード(国別対抗の世界最高峰の大会)で、ウズベキスタン男子代表が並み居る強豪を破って史上初の優勝を飾り、国中を熱狂させ、チェス人気を不動のものにしました