【国・チーム概要】
人口:約410万人 国土面積:約56,500平方キロメートル 首都:ザグレブ 公用語:クロアチア語
クロアチアは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島の北西部に位置する国です
その形は、内陸部と海岸部がくの字(あるいは三日月型)に広がっているのが特徴的で、中欧と地中海世界の交差点としての役割を果たしています
北はスロベニア、ハンガリー 東はセルビア 南東はボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロと接しています
南西は、アドリア海に面しており、対岸にはイタリアがあります
国土面積は北海道の7割ほどです
クロアチアは人口約385万人の小国ながら、世界レベルのアスリートを多数輩出する「スポーツ大国」として知られています
テニスでは、全米オープン優勝のマリン・チリッチや、ウィンブルドンを制したゴラン・イワニセビッチなどが有名で、デビスカップ(国別対抗戦)でも複数回の優勝経験があり、国民の関心が非常に高いスポーツです
バスケットボールは、旧ユーゴスラビア時代からの伝統があり、国民に深く親しまれています
ドラゼン・ペトロヴィッチ(伝説の名選手)をはじめ、多くのクロアチア人選手が世界最高のNBAで活躍しています
ハンドボールは、クロアチアでは「冬の国民的スポーツ」と言われるほど人気があり、オリンピックで2度の金メダル、世界選手権でも優勝経験があり、代表戦のテレビ視聴率は非常に高くなります
水球は世界最強クラスの一角で、オリンピックや世界選手権のメダル常連国です
中でもサッカーはクロアチアで圧倒的人気ナンバーワンのスポーツです
2018年W杯ロシア大会で準優勝、2022年W杯カタール大会で3位に輝くなど、人口規模からは想像できない驚異的な強さを誇ります
2018年にバロンドール(世界最優秀選手賞)を受賞したルカ・モドリッチは、国民的な英雄です
クロアチア人は平均身長が高く、強靭なフィジカルを持つ人が多いと言われています
内戦を経験した歴史もあり、国を代表して戦うことへの誇りと精神的な強さが非常に際立っています
人口が少ないため、幼少期から有望なタレントを早期に見つけ出し、英才教育を施すシステムが確立されています
ワールドカップへは今回含め4大会連続7回目の出場となります
FIFAランキング:10位(2025/11/19付) 11位(2025/10/17付)

【欧州予選】
欧州予選では、グループLに属し、チェコなどを抑え7勝1分で通過し、本大会出場権を獲得しました
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | クロアチア | 7 | 1 | 0 | 26 | 4 | 22 |
| 2 | チェコ | 5 | 1 | 2 | 18 | 8 | 16 |
| 3 | フェロー諸島 | 4 | 0 | 4 | 11 | 9 | 12 |
| 4 | モンテネグロ | 3 | 0 | 5 | 8 | 17 | 9 |
| 5 | ジブラルタル | 0 | 0 | 8 | 3 | 28 | 0 |
| HRV | CZE | FRO | NME | GIB | |
| クロアチア | - | 5-1 0-0 | 1-0 3-1 | 4-0 3-2 | 7-0 3-0 |
| チェコ | 1-5 0-0 | - | 2-1 1-2 | 2-0 2-0 | 4-0 6-0 |
| フェロー諸島 | 0-1 1-3 | 1-2 2-1 | - | 0-1 4-0 | 2-1 1-0 |
| モンテネグロ | 0-4 2-3 | 0-2 0-2 | 1-0 0-4 | - | 3-1 2-1 |
| ジブラルタル | 0-7 0-3 | 0-4 0-6 | 1-2 0-1 | 1-3 1-2 | - |
【主力選手】
クロアチア代表(ヴァトレニ)は、黄金世代のベテランと急速に台頭する若手が高いレベルで融合したチームとなっています
ルカ・モドリッチ Luka Modrić (イタリア:ACミラン) MF 1985/9/9生 172/66
40歳を超えてなお、代表キャプテンとして君臨する絶対的な司令塔 無尽蔵のスタミナと卓越したパスセンスでゲームを支配します
マテオ・コヴァチッチ Mateo Kovačić (イングランド:マンチェスター・シティ) MF 1994/5/6生 177/78
中盤での推進力とボールキープ力は世界最高峰 モドリッチの後継者として、攻守のつなぎ役を担います
マリオ・パシャリッチ Mario Pašalić (イアリア:アタランタ) MF 1995/2/9生 188/77
高い得点能力を持つMF ゴール前への飛び出しが武器で、重要な局面で決定的な仕事をします
ペタル・スチッチ Petar Sučić (イタリア:インテル) MF 2003/10/25生 183/
次世代を担う若手守備的MF 現在はインテルに所属し、代表でもスタメンに定着しつつあります
ヨシュコ・グヴァルディオル Joško Gvardiol (イングランド:マンチェスター・シティ) DF 2002/1/23生 185/82
世界最高額クラスの評価を受けるセンターバック 強靭な守備に加え、攻撃参加やビルドアップの能力も極めて高い「現代型DF」の象徴です
ヨシプ・シュタロ Josip Šutalo (オランダ:アヤックス) DF 2000/2/28生 188/
守備陣の新たな柱 グヴァルディオルとのセンターバックコンビは、欧州でも屈指の堅牢さを誇ります
ヨシプ・スタニシッチ Josip Stanišić (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) DF 2000/4/2生 186/77
右サイドバックの主力 対人守備が非常に強く、戦術理解度の高いプレーが特徴です
ドミニク・リヴァコヴィッチ Dominik Livaković (スペイン:ジローナ) GK 1995/1/9生 188/
2022年W杯のPK戦でヒーローとなった守護神 圧倒的な反射神経で数々のピンチを救います
アンドレイ・クラマリッチ Andrej Kramarić (ドイツ:ホッフェンハイム) FW 1991/6/19生 180/70
多彩なシュートパターンを持つ万能アタッカー 代表での得点数も多く、攻撃の全権を担うベテランです
イヴァン・ペリシッチ Ivan Perišić (オランダ:PSV) MF 1989/2/2生 186/80
両足を器用に使いこなし、サイドからのクロスや自ら切り込んでのシュートでチャンスを作る大ベテラン
イゴール・マタノヴィッチ Igor Matanović (ドイツ:フライブルク) FW 2003/3/31生 194/90
190cmを超える大型ストライカー 次世代のエース候補として期待を集めています
【チーム特徴・注目度・展望】
ズラトコ・ダリッチ監督率いるクロアチア代表(ヴァトレニ)は、世界屈指の勝負強さを誇るチームです
40歳を超えてなお健在なルカ・モドリッチを中心に、コヴァチッチ、パシャリッチらで構成される中盤は、ボール保持と展開力において世界最高レベルです 相手にペースを渡さず、自分たちのリズムで試合を進める能力が非常に高いです
主要大会でのトーナメントにおける「負けにくさ」は有名で、劣勢でも崩れず、延長戦やPK戦に持ち込んで勝ち切る精神的タフネスは、他国の脅威となっています
ヨシュコ・グヴァルディオルという世界最高の若手DFに加え、18歳の超新星ルカ・ヴシュコヴィッチが台頭し、経験豊富なベテランと勢いのある若手がうまくミックスされています
人口約380万人という規模もあり、選手たちの「国を背負って戦う」誇りと連帯感は非常に強く、チーム内に派閥などがほとんどないクリーンな団結力があります
モドリッチ、ペリシッチ、クラマリッチといった「黄金世代」の主軸が30代後半〜40歳に達しています
かつてのマンジュキッチのような、一人でゴールをこじ開ける圧倒的なストライカーが不足しがちで、ポゼッションは高くても、最終的な「仕留め」に苦労し、ドローや僅差の試合が多くなる傾向があります
スタメン11人は世界最強クラスですが、主要国のイングランドやフランスに比べると、ベンチメンバーとの実力差が大きく、大会期間中の負傷や出場停止による戦力ダウンが響きやすい傾向があります
熟練したパス回しを得意とする反面、チーム全体として「速さ」で押し切るタイプではありません
フランスやイングランドのような、圧倒的なスピードを持つアタッカーがいるチームにカウンターを食らうと脆さを見せることがあります
2026年大会は、モドリッチにとっての集大成となると予想されており、世界中のファンが有終の美を期待しています
驚異的な粘り強さと延長戦の強さは、トーナメントでの試合では非常に有利で働き、今回も上位進出するうえで重要なファクターとなってきます
ただし、主軸の高齢化やベンチメンバーの戦力ダウンは、試合後半や延長戦では不利に働くことになり、今回の大会でどちらにでるかは難しい状況です
【備考】
クロアチアは、美しいアドリア海の恵みと、中欧・地中海の文化が混ざり合った独自の魅力を持っています
ドゥブロヴニクは、「アドリア海の真珠」と称される世界遺産の旧市街で、オレンジ色の屋根と青い海のコントラストが絶景で、アニメ『魔女の宅急便』や『紅の豚』のモデルの一つとも言われています
クロアチアはネクタイ発祥の地で、17世紀にクロアチアの兵士が首に巻いていたスカーフがフランスで流行し、現在のネクタイ(フランス語で「クラバット」)になりました
イストリア半島は世界有数のトリュフの名産地で、特に貴重な白トリュフが採れることでも知られ、オイルやペーストはお土産に人気です
ペカ (Peka)は、肉やタコ、野菜を鉄の蓋で覆い、炭の中に埋めて蒸し焼きにする伝統料理です
ベゲタ (Vegeta)は、クロアチアの家庭に必ずあると言われる万能調味料で、野菜の旨みが詰まっており、お土産としても人気です
水玉模様の犬「ダルメシアン」は、クロアチアのダルマチア地方が原産です