【国・チーム概要】
人口:約910万人 国土面積:約83,800平方キロメートル 首都:ウィーン 公用語:ドイツ語
オーストリアは中央ヨーロッパの内陸に位置し、その国土の約3分の2をアルプス山脈が占める「山と湖の国」です
オーストリアは「ヨーロッパの心臓部」とも呼ばれる交通の要所に位置しています
海に面していない内陸国で、合計8つの国と国境を接しています
北: ドイツ、チェコ 東: スロバキア、ハンガリー 南: スロベニア、イタリア 西: スイス、リヒテンシュタイン
国土面積は約8万3,870平方キロメートルで、北海道とほぼ同じ大きさです
国土の約62%は、アルプス山脈で西部には3,000m級の峻険な山々が連なります 最高峰はグロースグロックナー山(標高3,798m)です
北部を西から東へ流れるドナウ川沿いには、なだらかな丘陵地帯や盆地が広がっています
東部は標高が低く、平坦な地形がハンガリー方面へと続いています
地域によって「海洋性気候」と「大陸性気候」が混ざり合っており、四季がはっきりしています
オーストリアは、アルプス山脈を抱える地形からウィンタースポーツが圧倒的に盛んですが、観戦や競技人口の面ではサッカーも非常に高い人気を誇ります
オーストリアにおいてスキーは単なるスポーツを超え、「国技」のような存在です
オリンピックやワールドカップでのメダル獲得数は世界トップクラスで、多くのスター選手を輩出しています
国民の約40%がスキーを嗜むと言われており、冬になると学校の授業でスキー合宿が行われるほど一般的です
サッカーは、観戦スポーツとして、また登録競技人口として最も人気があるスポーツです
「オーストリア・ブンデスリーガ」があり、近年ではFCレッドブル・ザルツブルクが国際舞台(チャンピオンズリーグなど)でも活躍しています
代表チームは、欧州選手権(EURO)などの国際大会時には、国中が熱狂的な応援に包まれます
ワールドカップへは今回含め7大会ぶり8回目の出場となります
FIFAランキング:24位(2025/11/19付) 26位(2025/10/17付)

【欧州予選】
欧州予選では、グループHに属し、ボスニア・ヘルツェゴビナなどを抑え6勝1分1敗で、本大会出場権を獲得しました
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | オーストリア | 6 | 1 | 1 | 22 | 4 | 19 |
| 2 | ボスニア・ヘルツェゴビナ | 5 | 2 | 1 | 17 | 7 | 17 |
| 3 | ルーマニア | 4 | 1 | 3 | 19 | 10 | 13 |
| 4 | キプロス | 2 | 2 | 4 | 11 | 11 | 8 |
| 5 | サンマリノ | 0 | 0 | 8 | 2 | 39 | 0 |
| AUT | BIH | ROU | CYP | SMR | |
| オーストリア | - | 2-1 1-1 | 2-1 0-1 | 1-0 2-0 | 4-0 10-0 |
| ボスニア・ヘルツェゴビナ | 1-2 1-1 | - | 1-0 3-1 | 2-1 2-2 | 1-0 6-0 |
| ルーマニア | 1-2 1-0 | 0-1 1-3 | - | 2-0 2-2 | 5-1 7-1 |
| キプロス | 0-1 0-2 | 1-2 2-2 | 0-2 2-2 | - | 2-0 4-0 |
| サンマリノ | 0-4 0-10 | 0-1 0-6 | 1-5 1-7 | 0-2 0-4 | - |
力選手】
現在のオーストリア代表チームは、名将ラルフ・ラングニック監督のもと、「モダンなハイプレス・サッカー」を武器に躍進しています 主力選手の多くは、バイエルン・ミュンヘンやライプツィヒといったドイツ・ブンデスリーガの強豪クラブでプレーしています
ダヴィド・アラバ David Olatukunbo Alaba (スペイン:レアル・マドリード) DF 1992/6/24生 180/78
代表の絶対的なリーダー サイドバックでしたが、現在はセンターバックや中盤もこなす世界最高峰のポリバレント
ケヴィン・ダンソ Kevin Danso (イングランド:トッテナム・ホットスパー) DF 1998/9/19生 190/89
圧倒的なフィジカルと対人能力を誇るセンターバック アラバ不在時などの守備ラインを支えます
マルセル・ザビッツァー Marcel Sabitzer (ドイツ:ドルトムント) MF 1994/3/17生 178/76
攻撃のクリエイター パンチのあるミドルシュートも武器 豊富な運動量と高いテクニックを兼ね備えた大黒柱
コンラート・ライマー Konrad Laimer (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) MF 1997/5/27生 179/72
「守備のダイナモ」 凄まじいプレス強度で相手からボールを奪い取る、世界屈指のハードワーカー
ニコラス・ザイヴァルト Nicolas Seiwald (ドイツ:RBライプツィヒ) MF 2001/5/4生 180/78
若き戦術のキーマン 中盤の底で攻守のバランスを整え、精度の高いパスでリズムを作ります
クリストフ・バウムガルトナー Christoph Baumgartner (ドイツ:RBライプツィヒ) MF 1999/8/1生 178/68
代表のエース格 決定力が高く、決定的な仕事ができるトップ下の選手です
マルコ・アルナウトヴィッチ Marko Arnautović (セルビア:レッドスター・ベオグラード) FW 1989/4/19生 192/83
ベテランストライカー 強靭なフィジカルと高い技術を併せ持つ、オーストリア史上最高の点取り屋の一人です
ミヒャエル・グレゴリッチュ Michael Gregoritsch (ドイツ:フライブルク) FW 1994/4/18生 193/93
長身を活かした空中戦に強く、勝負強いストライカー 前線でのターゲット役としても重宝されています
【チーム特徴・注目度・展望】
オーストリア代表は、名将ラルフ・ラングニック監督のもと、非常に明確でアグレッシブなスタイルを持っています
オーストリア代表の最大の武器は、徹底された「ハイテンポな組織力」です
ボールを失った瞬間に数人で囲い込み、即座に奪い返す「カウンタープレス」が世界屈指の完成度です
相手に息をつく暇を与えず、高い位置でボールを奪ってショートカウンターに繋げます
守備から攻撃への切り替えが非常に速く、縦に速い攻撃を仕掛けます
主力選手の多くがザルツブルクやライプツィヒといったレッドブル系のクラブ出身、あるいはドイツ・ブンデスリーガ経験者のため、この戦術が骨の髄まで染み付いています
スター選手に頼るのではなく、チーム全員が連動して走り続ける規律があります
ラングニック監督の求める複雑な戦術を、高いインテリジェンスと運動量で完遂できる選手が揃っています
ザビッツァーやライマーなど、中央で攻守に貢献できる「ダイナモ」タイプが豊富で、中盤の競り合いで主導権を握るのが得意です
アルナウトヴィッチやグレゴリッチュといった優秀なFWはいますが、世界トップクラスの「個の力で一点をもぎ取る」ような圧倒的なストライカーは欠けており、チャンスの数に対して得点が伸び悩むことがあります
常に全体を押し上げて高い位置からプレスをかけるため、一発のロングボールや巧みなパス回しでプレスを剥がされると、ディフェンスラインの裏に広大なスペースを与えてしまいます
90分間ハイプレスを続けるのは肉体的に非常に過酷です 交代枠を使い切った終盤や、過密日程の大会(EUROなど)では、強度が落ちた隙を突かれる場面が見られます
相手が自陣に深く引いて守り、カウンターを狙ってくる場合、得意の「奪ってからの速攻」が封じられます
ポゼッション(ボール保持)でじっくり崩す展開になると、決定的な崩しのアイディア不足に陥ることがあります
前回出場した1998年大会を含め、近年のW杯ではグループステージ敗退が続いています
近年のEURO(欧州選手権)では2大会連続でベスト16に進出しており、その自信を胸に「まずは決勝トーナメント進出」を第一のターゲットにしています
ラングニック監督は、バイエルン・ミュンヘンからの監督就任オファーを断って代表に残った経緯があり、チームの結束力は非常に強固です
強豪国をも飲み込むハイプレス戦術で、1954年大会の3位以来となるような「世界を驚かせる結果」を狙っています
【備考】
オーストリアは「音楽の都」としての優雅な文化と、アルプスの豊かな自然が育んだ美食、そして世界屈指の工芸品が魅力の国です
オーストリアは「カフェ文化」の発祥地でもあり、肉料理と甘いお菓子が非常に充実しています
工芸品としては、スワロフスキーが有名で、世界的なクリスタルブランドです
ウィーン国立歌劇場やウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、そしてザルツブルク音楽祭など、クラシック音楽の聖地でもあります