【国・チーム概要】
人口:約1020万人 国土面積:約92,300平方キロメートル 首都:アンマン 公用語:アラビア語
ヨルダン(正式名称:ヨルダン・ハシミテ王国)は、中東(西アジア)に位置する内陸寄りの国です
歴史的・政治的に「中東の十字路」と呼ばれ、アジア、アフリカ、ヨーロッパを結ぶ戦略的に重要な場所に位置しています
南西の端にわずか約26kmの海岸線があり、アカバ湾を通じて紅海につながっています
北はシリア、東はイラク、南〜南東はサウジアラビア、西はイスラエル、パレスチナと接しています
国土の面積は約8.9万平方キロメートル(日本の約4分の1強)です
ヨルダンは水資源が非常に乏しい国の一つであり、地理的に「水不足」が国家の大きな課題となっています
ヨルダンでは、バスケットボールは国民的な関心が高く、近年では武道やマラソンなどの個人競技も注目を集めていますが、最も人気のあるスポーツは、圧倒的にサッカーです
ヨルダン代表(愛称:アル・ナシャマ / 勇敢な者たち)は中東の中でも実力があり、2024年のアジアカップでは準優勝を果たすという歴史的快挙を成し遂げました
国内では、伝統的な2大クラブであるアル・ファイサリーとアル・ウィフダートの対戦は、街中が熱狂する「ダービーマッチ」として有名です
ワールドカップへは今回初出場となります
FIFAランキング:66位(2025/11/19付) 66位(2025/10/17付)

【アジア予選】
アジア予選では、グループBに属し、イラクなどを抑え韓国に次いで2位となり、本大会出場権を獲得しました
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | 韓国 | 6 | 4 | 0 | 20 | 7 | 22 |
| 2 | ヨルダン | 4 | 4 | 2 | 16 | 8 | 16 |
| 3 | イラク | 4 | 3 | 3 | 9 | 9 | 15 |
| 4 | オマーン | 3 | 2 | 5 | 9 | 14 | 11 |
| 5 | パレスチナ | 2 | 4 | 4 | 10 | 13 | 10 |
| 6 | クウェート | 0 | 5 | 5 | 7 | 20 | 5 |
| KOR | JOD | IRQ | OMN | PSE | KWT | |
| 韓国 | - | 2-0 1-1 | 3-2 2-0 | 3-1 1-1 | 0-0 1-1 | 3-1 4-0 |
| ヨルダン | 0-2 1-1 | - | 0-0 0-1 | 4-0 3-0 | 3-1 3-1 | 1-1 1-1 |
| イラク | 2-3 0-2 | 0-0 1-0 | - | 1-0 1-0 | 1-0 1-2 | 0-0 2-2 |
| オマーン | 1-3 1-1 | 0-4 0-3 | 0-1 0-1 | - | 1-0 1-1 | 4-0 1-0 |
| パレスチナ | 0-0 1-1 | 1-3 1-3 | 0-1 2-1 | 0-1 1-1 | - | 2-2 2-0 |
| クウェート | 1-3 0-4 | 1-1 1-1 | 0-0 2-2 | 0-4 0-1 | 2-2 0-2 | - |
【主力選手】
サッカーヨルダン代表(アル・ナシャマ)は、現在アジアでも非常に勢いのあるチームです 特に攻撃陣に強力なタレントが揃っています
ムーサ・アル=ターマリ Mousa Al-Tamari (フランス:スタッド・レンヌ) FW 1997/6/10生 178/
「ヨルダンのメッシ」と称される、チーム最大のスター
爆発的なスピードと高いドリブル技術を持ち、右サイドから中央へ切り込んでのシュートが得意 国の英雄
ヤザン・アル=ナイマト Yazan Al-Naimat (カタール:アル・アラビ) FW 1999/6/4生 180/
高い決定力を誇るストライカー 裏への抜け出しや、難しい体勢からでも枠に飛ばすシュート技術が持ち味
アリ・オルワン Ali Olwan (マレーシア:レランゴール) FW 2000/3/20生 184/
フィジカルが強く、前線でのキープ力やチャンスメイクに長けています 献身的な守備もこなす
ヤジード・アブライラ Yazeed Abulaila (所属不明) GK
驚異的な反射神経でピンチを救う、ヨルダン守備の要です
ヤザン・アル=アラブ Yazan Al-Arab (韓国:FCソウル) CB 1996/1/31生 188/
屈強なフィジカルで相手の攻撃を跳ね返します
ニザール・アル=ラシュダン Nizar Al-Rashdan (所属不明) MF
中盤のダイナモ 豊富な運動量で攻守をつなぎます
【チーム特徴・注目度・展望】
サッカー男子ヨルダン代表(アル・ナシャマ)は、2024年アジアカップでの準優勝、そして2025年アラブカップでの準優勝(2025年12月18日決勝でモロッコに惜敗)を経て、いまやアジアのトップクラスに食い込む実力を備えています
ヨルダンの最大の武器は、「堅守速攻」の精度の高さです
欧州で活躍するムーサ・アル=ターマリをはじめ、決定力の高いヤザン・アル=ナイマト、アリ・オルワンの3トップはアジア屈指の破壊力を持っています
彼らは独力で局面を打開し、数少ないチャンスを確実にゴールへ結びつける能力があります
基本的には「3-4-2-1」や「5-4-1」の布陣を敷き、自陣に強固なブロックを作ります
2025年のアラブカップでも、準決勝までの5試合でわずか2失点という高い集中力を見せました
強豪国相手でも気後れせず、最後まで走り抜くタフさがあります
特にカウンター時のスプリント力と、球際の激しさは相手チームにとって大きな脅威です
激しい守備が持ち味ですが、熱くなりすぎて不要なイエローカードやレッドカードをもらう場面も散見され、大会を通じたマネジメントに影響を与えることがあります
主力のDFヤザン・アル=アラブも指摘していますが、前線の選手の個の能力が高すぎるがゆえに、攻撃が個人技頼みになり、連動性を欠く場面があります
主力(特にアル=ナイマトやターマリ)が怪我や徹底マークで封じられると、攻撃の形が作れなくなる脆さがあります
守備から攻撃への切り替え(カウンター)は鋭いものの、自陣からパスを繋いで崩すポゼッションサッカーは得意ではありません 強いプレッシャーを受けると、後方からのビルドアップでミスが生まれることがあります
主力と控え選手のレベル差が課題です 2025年アラブカップ決勝前にはエースのアル=ナイマトが負傷し、代役の選手が奮闘したものの、勝負所での決定力不足が響く形となりました
ヨルダン国内では初のW杯出場に国中がお祭り騒ぎとなっており、選手たちのモチベーションは最高潮に達しています 「国を背負う精神的な強さ」が、格上の相手と対峙した際のリミッターを外す要因になると期待されています
ワールドカップ「初勝利」、グループリーグ突破の期待がかかっています
【備考】
ヨルダンは、古代遺跡、神秘的な自然、そして美味しいアラブ料理が楽しめる魅力にあふれた国です
また美容大国としても知られ、独特の工芸品や食品が揃っています
中近東のヨルダン、イスラエル、パレスチナ(西岸地区)にまたがる死海は、海抜マイナス430mという地球上で最も低い場所にある塩湖です 体がぷかぷかと浮く不思議な体験ができるほか、ミネラル豊富な泥パックが美容に良いと人気です 死海の塩や泥を使った石鹸、泥パック、バスソルトなどが販売されており、ミネラルが豊富で、最も人気のあるお土産です