【国・チーム概要】
人口:約710万人 国土面積:約406,700平方キロメートル 首都:アスンシオン 公用語:スペイン語
南米大陸の中央に位置する国
ブラジル、ボリビア、アルゼンチンの3カ国と国境を接しており、国土のほぼ中央をパラグアイ川が南北に貫いています このパラグアイ川が、国の地理と文化を大きく分けています
パラグアイ川東側の東部地域(オリエンタル地域)には、人口の98%が集中しています
温暖な気候で、肥沃な農地が広がっています
パラグアイ川西側の西部地域(オクシデンタル地域)の大部分は、低平な平原で乾燥した低木林や湿地帯が広がり、夏は非常に高温になり半乾燥気候です
サッカーは他の南米地域と同様に最も人気のあるスポーツです
代表チームは「アルビロハ(Albirroja)」(白と赤)と呼ばれ、南米の強豪国の一つとして知られています
ワールドカップへは今回含め4大会ぶり9回目の出場となります
2010年南アフリカ大会では、ベスト8まで進出しました
南米選手権では過去2回の優勝がありますが、1953年、1979年とかなり以前のことになります

FIFAランキング:39位(2025/11/19付) 39位(2025/10/17付)

【南米予選】
南米予選では6位のぎりぎりで本選への出場を決めました

順位チーム得点失点勝点
アルゼンチン1224311038
エクアドル88214529
コロンビア774281828
ウルグアイ774221228
ブラジル846241728
パラグアイ774141028
7ボリビア6210173520
8ベネズエラ468182818
9ペルー261062112
10チリ251192711
ARGECUCOLURYBRAPRYBOLVENPERCHL
アルゼンチン1-0
0-1
1-2
1-1
0-2
1-0
1-0
4-1
1-0
1-2
3-0
6-0
1-1
3-0
2-0
1-0
3-0
1-0
エクアドル0-1
1-0
0-0
1-0
2-1
0-0
0-1
0-0
0-0
0-0
2-1
4-0
0-0
2-1
1-0
0-0
1-0
0-0
コロンビア2-1
1-1
0-0
0-1
2-2
2-3
2-1
1-2
1-0
2-2
0-1
3-0
1-0
6-3
1-1
0-0
0-0
4-0
ウルグアイ2-0
0-1
1-2
0-0
2-2
3-2
2-0
1-1
0-0
0-2
3-0
0-0
0-0
2-0
0-1
3-0
3-1
0-0
ブラジル0-1
1-4
1-0
0-0
1-2
2-1
0-2
1-1
0-1
1-0
5-1
0-1
1-1
1-1
1-0
4-0
2-1
3-0
パラグアイ0-1
2-1
0-0
0-0
0-1
2-2
0-0
2-0
1-0
0-1
1-0
2-2
0-1
2-1
0-0
1-0
0-0
1-0
ボリビア0-3
0-6
1-2
0-4
1-0
0-3
0-3
0-0
1-5
1-0
0-1
2-2
4-0
0-2
2-0
1-3
2-1
2-0
ベネズエラ1-1
0-3
0-0
1-2
0-1
3-6
0-0
0-2
1-1
1-1
1-0
1-2
0-4
2-0
1-1
1-0
3-0
2-4
ペルー0-2
0-1
0-1
0-0
1-1
0-0
1-0
0-3
0-1
0-4
0-0
0-1
0-2
3-1
1-1
0-1
0-2
0-0
チリ0-3
0-1
0-1
0-0
0-0
0-4
1-3
0-0
1-2
0-3
0-0
0-1
1-2
0-2
0-3
4-2
2-0
0-0

【主力選手】
近年、ヨーロッパのトップリーグで活躍する若いタレントと、経験豊富なベテランが融合したチーム構成となっています
ミゲル・アルミロン Miguel Almirón(アメリカ:アトランタU) MF 1994/2/10生 176/
 チームの絶対的エース スピードと豊富な運動量を持ち、左利きで右サイドからのカットインを得意とする
フリオ・セサル・エンシソ Julio Enciso(フランス:ストラスブール) MF 2004/1/23生 168/64
 次世代のスターとして期待される ドリブル突破と強烈なシュートが持ち味の攻撃的ミッドフィルダー
アレハンドロ・ロメロ・ガマーラ Alejandro Romero Gamarra(UAE:アル・アイン) MF 1995/1/11生 171/70
 「カク」の愛称で知られるテクニシャン 正確なパスと創造性で攻撃をオーガナイズします
グスタボ・ゴメス Gustavo Gómez(ブラジル:パルメイラス) CB 1993/5/6生 185/
 キャプテンを務める守備の柱 ブラジルリーグの名門で活躍する、フィジカルと空中戦に強いセンターバック
アンドレス・クバス Andrés Cubas(カナダ:バンクーバー・ホワイトキャップス) MF 1996/5/22生 168/
 中盤の守備的なバランサー ボール奪取能力が高く、中盤の底で安定感をもたらします
アントニー・シルバ Antony Silva(メキシコ:プエブラ) GK 1984/5/27生 185/
 経験豊富な守護神 長年代表のゴールを守り続けているベテランキーパー

チーム特徴・注目度・展望】
パラグアイ代表は、長年にわたり堅い守備を最大の強みとしています
コンパクトな守備ブロックを形成し、相手にスペースを与えない組織的な守備を徹底します
南米予選を戦い抜く中で培われた、高いファイティングスピリットと粘り強さを持ちあわせ、試合終盤まで集中力を切らさず、フィジカルコンタクトを恐れないプレースタイルが特徴です
グスタボ・ゴメスのような経験豊富でフィジカルに優れたセンターバックが守備の柱となり、チーム全体を統率しています
近年は、攻撃面でスピードとテクニックを持つ選手が増加し、カウンターアタックの鋭さが増しています
アルミロンやエンシソといった、ヨーロッパのリーグで磨かれた爆発的なスピードとドリブル技術を持つ選手が攻撃の起点となります
クバスのような守備的ミッドフィールダーが中盤でボールを奪い、攻撃陣へスムーズに繋ぐことで、攻守のバランスを保っています
ワールドカップ予選では、依然として得点力不足が課題となることが多く、守備の安定感を攻撃に繋げきれない試合が見られることがあります
しかしながら、ワールドカップのような真剣勝負では失点しないチームは大いに可能性があります
南米を勝ち抜いた実力は侮れないでしょう
2010年大会のベスト8に迫る活躍が期待されます

【備考】
2010年南アフリカ大会では、イタリアと同組の中グループ1位で通過
決勝トーナメント初戦で日本と対戦
この時の日本は、岡田武史監督のもと長谷部誠、本田圭佑、岡崎慎司などを要し、グループステージ初戦でカメルーンに1-0で勝利 2戦目のオランダ戦は0-1で敗れるも、3戦目のデンマーク戦は勝った方が2位通過になる対決を3-1で勝利しトーナメントに進出
パラグアイとの対決であれば勝てるのではといった期待が高まっていました
延長戦となるもどちらも決定打がです、PK戦に突入 3番手に蹴った駒野友一のキックがクロスバーにあたり5-3でパラグアイが勝利しました
日本にとっては非常に残念な結末になりました