【国・チーム概要】
人口:約500万人 国土面積:約270,400平方キロメートル 首都:ウェリントン 公用語:英語、マリオ語
ニュージーランドは、南太平洋の南西部に位置する島国です オセアニア地域に属し、ポリネシアの南西端にありますオーストラリア大陸からは、北西に約2,000km離れています
日本とは季節が真逆になります
周囲の国としては、北にトンガ、フィジー、ニューカレドニアなどがあります
ニュージーランドは、大きく分けて2つの主要な島と、多数の小さな島々で構成されています
面積は日本の約4分の3の大きさです
環太平洋造山帯に属しているため、地熱活動(間欠泉、温泉など)や地震が多いという特徴があります
ニュージーランドでは、ラグビーが国技とされナショナルチームは「オールブラックス」と呼ばれ、世界最強のチームです ハカというマリオ族伝統の舞踏は対戦相手を威圧し観客を熱狂させるパフォーマンスとして有名です
サッカーは若年層ではラグビーやクリケットを上回る競技人口になっており人気上昇のスポーツです
オーストラリアがアジア連盟に転籍したため、オセアニア連盟のなかでは最強国になっています
ワールドカップへは今回含め4大会ぶり3回目の出場となります
2010年大会ではグループリーグでスロバキア、イタリア、パラグアイと同組になりすべて引き分けながらグループリーグ3位で敗退となり 無敗のまま大会を去ることになりました
FIFAランキング:86位(2025/11/19付) 85位(2025/10/17付)

【オセアニア予選】
オセアニア予選(最終予選)では、準決勝でフィジーを7-0、決勝でニューカレドニアを3-0で破り、本大会出場権を獲得しました
【主力選手】
ニュージーランド男子サッカー代表(オールホワイツ)の主力選手は、主にヨーロッパや北米などでプレーする選手たちで構成されています
クリス・ウッド Chris Wood (イングランド:ノッティンガム・フォレスト) FW 1991/12/7生 191/91
代表のキャプテンであり、歴代最多得点記録保持者
プレミアリーグでも実績を持つ、チームの攻撃の柱であり、精神的支柱
マルコ・スタメニッチ Marko Stamenić (イングランド2部:スウォンジー・シティ) MF 2002/2/19生 188/
セルビア系ニュージーランド人 若くして欧州で経験を積む、中盤の核 フィジカルと技術を兼ね備える
ジョー・ベル Joe Bell (デンマーク:ブレンビーIF) MF 1999/4/27生 182/77
東京五輪にも出場 ボール奪取能力に優れ、中盤で守備を安定させる重要な選手
サープリート・シン Sarpreet Singh (ポルトガル:UDレイリア) MF 1999/2/20生 175/71
元バイエルン・ミュンヘンII所属 テクニックとパスセンスに優れ、チャンスメイクを担う司令塔的な存在
リベラト・カカーチェ Liberato Cacace (イングランド2部:レクサムAFC) DF 2000/9/27生 183/
東京五輪にも出場した経験豊富な若手 スピードとスタミナを活かし、サイドを上下動する攻撃的なサイドバック
タイラー・ビンドン Tyler Bindon (イングランド2部:シェフィールドU) CB 2005/1/27生 190/
非常に将来を期待されている若手センターバック 長身で空中戦に強く、近年急成長している
ビル・トゥイロマ Bill Tuiloma (アメリカ:シャーロットFC) CB 1995/3/27生 178/
長年の代表経験を持つ、フィジカルに優れたベテランDF
【チーム特徴・注目度・展望】
ニュージーランド男子サッカー代表(オールホワイツ)の最大の特徴は、フィジカルの強さと、それを活かしたダイレクトでダイナミックなプレースタイルです
選手は全体的に大柄で、フィジカルコンタクトと球際の競り合いに非常に強いです
クロスボールやセットプレーでは、その身長と跳躍力を活かし、高い確率で優位に立ちます
これはエースストライカーであるクリス・ウッド(Chris Wood)をターゲットにした重要な得点パターンです
ラグビー大国ゆえに、サッカーにおいても激しいタックルや体幹の強さを活かした当たり負けしないプレーがよく見られ、細かいパスワークよりも、中盤を省略したり、サイドから前線へ一気にボールを運ぶ縦に速いダイレクトなサッカーを志向することが多い
守備陣から前線へロングボールを供給し、ターゲットであるフォワード(主にウッド)を活かしてセカンドボールを拾い、攻撃に繋げます
守備を固め、ボールを奪ったらすぐに前線へ展開する鋭いカウンター攻撃も得意としています
OCF(オセアニア予選)では圧倒的な強さを誇りますが、W杯本大会や強豪との対戦では、守備ブロックをしっかり作り、組織的な守備で失点を防ぐことを重視します
チームの核となる選手は、イングランドやヨーロッパの主要リーグでプレー経験があり、戦術理解度やプロとしての経験値は年々向上しています
2010年大会に出場してい以来、2014年大会、2018年大会、2022年大会といずれも大陸間プレーオフで敗れ本選にたどり着けませんでした。今回久しぶりの出場になり近年の悔しさを糧に強豪国との接戦に持ち込む可能性も秘めています
【備考】
「New Zealand」の、由来について
オランダ人の探検家アベル・タスマンがオランダ東インド会社の指示で行った航海で初めてこの島を発見したとされています
オランダのゼーラント州(Zeeland)にちなみ、ラテン語で ”Nova Zeelandia” 「新しい海の土地」(英語に直すと” New Sealand“にあたる)と名付けたのだそうです
それからのちにオランダ語で”Nieuw Zeeland” と呼ばれるようになりました
その後、イギリスの探検家ジェームズ・クックが1769-1770年に訪れた際に英語で ”New Zealand” と呼ぶようになり、これが現在の国名として定着しました