【国・チーム概要】
人口:約8470万人 国土面積:約357,500平方キロメートル 首都:ベルリン 公用語:ドイツ語
中央ヨーロッパに位置し、多くの国と国境を接しています
北:デンマーク 東:ポーランド、チェコ 南:オーストリア、スイス 西:フランス、ルクセンブルク、ベルギー、オランダ
と面し、北側は北海とバルト海に面しています
国土面積は日本の95%程でほぼ同じくらいです
ドイツは日本よりかなり高緯度に位置し、首都のベルリン(約北緯52.5度)は、日本の札幌よりもずっと北に位置していますが、偏西風とメキシコ湾流(北大西洋海流)の影響で、比較的温暖な気候となっています
サッカーはドイツで最も人気のあるスポーツであり、老若男女問わず広く愛されています
ドイツのプロサッカーリーグであるブンデスリーガは、世界のサッカーリーグの中で、1試合あたりの平均観客動員数が世界最多を誇ることで知られています スタジアムの雰囲気は非常に熱狂的で、サポーターが一体となって応援する文化が際立っています
クラブは、親会社やスポンサー企業に支配されすぎないよう、サポーターがクラブの株式の51%以上を保有する「50+1ルール」が原則として採用されており、クラブと地元コミュニティとの強い結びつきが守られています
一般的に、フィジカルの強さ、激しい球際の戦い、そして近年は組織的なパスサッカーや素早い攻守の切り替えを取り入れたダイナミックなプレースタイルが特徴とされています
ドイツのサッカーリーグは、1部のブンデスリーガから10部リーグまで、非常に緻密なピラミッド構造になっており、アマチュアレベル(フェライン)でも地域に密着した活動が行われています
ワールドカップへは今回含め19大会連続21回目の出場となります
ブラジルに次いでイタリアと並び、歴代2位タイの優勝:4回を成し遂げています
決勝進出は8度(優勝4回、準優勝4回)とブラジルの7度(優勝5回、準優勝2回)を上回わっています
また、UEFA欧州選手権は、優勝3回です
FIFAランキング:9位(2025/11/19付) 11位(2025/10/17付)

【欧州予選】
欧州予選では、グループAに属し、スロバキアを抑え5勝1敗で通過し、本大会出場権を獲得しました
初戦でスロバキア0-2に敗れるも、勝った方が本大会出場を決める最終スロバキア戦で6-0で勝利
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | ドイツ | 5 | 0 | 1 | 16 | 3 | 15 |
| 2 | スロバキア | 4 | 0 | 2 | 6 | 8 | 12 |
| 3 | 北アイルランド | 3 | 0 | 3 | 7 | 6 | 9 |
| 4 | ルクセンブルク | 0 | 0 | 6 | 1 | 13 | 0 |
| DEU | SVK | NIR | LUX | |
| ドイツ | - | 0-2 6-0 | 3-1 1-0 | 4-0 2-0 |
| スロバキア | 2-0 0-6 | - | 0-2 1-0 | 1-0 2-0 |
| 北アイルランド | 1-3 0-1 | 2-0 0-1 | - | 3-1 1-0 |
| ルクセンブルク | 0-4 0-2 | 0-1 0-2 | 1-3 0-1 | - |
【主力選手】
ドイツ代表の中核を担うのは、国内の強豪バイエルン・ミュンヘンやボルシア・ドルトムントなどに所属する選手たちです
ヨシュア・キミッヒ Joshua Kimmich (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) MF/DF 1995/2/8生 176/73
現キャプテン 卓越した戦術眼、豊富な運動量、高いパス精度でチームを牽引する中盤の要
近年はサイドバックとしての役割も担う 高い攻撃センスを持つ
フロリアン・ヴィルツ Florian Wirtz (イングランド:リヴァプール) MF 2003/5/3生 176/70
若くしてトップ下を担う、驚異的なドリブルと決定機を演出する才能を持つ攻撃のキーマン
ムシアラと並ぶ次世代の至宝 創造性豊かなプレーでチャンスを作り出す
レロイ・サネ Leroy Sané (トルコ:ガラタサライ) MF/FW 1996/1/11生 183/80
爆発的なスピードとドリブル突破力を持ち、サイド攻撃のアクセントとなるウインガー
ヨナタン・ター Jonathan Tah (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) DF 1996/2/11生 192/92
強靭なフィジカルと対人能力に優れ、最終ラインを安定させるセンターバック
レオン・ゴレツカ Leon Goretzka (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) MF 1995/2/6生 189/82
フィジカルの強さと得点力を持つボックス・トゥ・ボックス型(攻守に顔を出す)ミッドフィルダー
アレクサンダル・パヴロビッチ Aleksandar Pavlović (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) MF 2004/5/3生 186/75
台頭してきた若手MF 視野の広さと正確なパスで、中盤の新しい選択肢となっている
ニコ・シュロッターベック Nico Schlotterbeck (ドイツ:ボルシア・ドルトムント) DF 1999/12/1生 191/82
攻撃的な意識が高く、左足のパスや持ち上がりでビルドアップに貢献するセンターバック
マヌエル・ノイアー Manuel Neuer (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) GK 1986/3/27生 193/93
長年チームを支えるキャプテン 驚異的な反射神経と、高い位置を取るスイーパー的役割
アントニオ・リュディガー Antonio Rüdiger (スペイン:レアル・マドリード) DF 1993/3/3生 190/85
世界屈指のセンターバック フィジカルとスピードを兼備し、守備の要
トニ・クロース Toni Kroos (スペイン:レアル・マドリード) MF 1990/1/4生 183/76
復帰しEURO2024でも活躍した司令塔 正確無比なパスで試合をコントロールする
イルカイ・ギュンドアン İlkay Gündoğan (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) MF 1990/10/24生 180/80
中盤で攻撃を司る 得点感覚も鋭い
ジャマル・ムシアラ Jamal Musiala (ドイツ:バイエルン・ミュンヘン) MF 2003/2/26生 184/72
若きトップタレント 卓越したドリブルと決定力で攻撃を牽引
カイ・ハフェルツ Kai Havertz (イングランド:アーセナル) FW 1999/6/11生 190/83
最前線やトップ下など複数のポジションをこなす 得点力も増している
ニクラス・フュルクルク Niclas Füllkrug (イングランド:ウェストハム) FW 1993/2/9生 188/78
貴重なセンターフォワード 高さを活かしたプレーや決定力に優れる
【チーム特徴・注目度・展望】
ドイツサッカーは、「ゲルマン魂」と表現される、最後までやり遂げる勝利への執念とメンタルの強さが基盤にあります規律を重んじ、緻密な計画と準備に基づいて、効率的で合理的なプレーを90分間継続することを特徴とします
選手個々の高い技術と、それに裏打ちされた戦術の精度の高さがあります
ボール保持時にはGKを含めたビルドアップから、細かなパス連携やダイナミックなワンタッチパスで相手守備のズレを作り出し、一気にゴールへ迫るプレーが見られます
各ポジションに世界トップクラスの選手を揃えるタレント軍団で、特に中盤や前線には、高いパス技術やスピード、決定力を持つ選手が豊富にいます
例として、キミッヒ(チームの心臓)、ギュンドアン(パス技術)、リュディガー(守備の要)などが挙げられます
連動したハイプレスでボールを奪い返し、素早い攻撃につなげることを得意としています
一方で、カウンターへの対応や、守備的な場面での脆さなどが課題として指摘されることもあります
ディフェンスラインの連係不足や集中力の低下が目立ち失点につながっています
純粋な守備力や対人能力に優れる安定したサイドバックの絶対数が不足し、そこを起点に崩されることがあります
過去2大会連続でグループステージ敗退という屈辱を味わい、今回は強いドイツが復活するのか否かが注目されます
【備考】
ドイツはビールとソーセージの国というイメージがあります
オクトーバーフェストは、毎年秋にバイエルン州の州都ミュンヘンで開催される、世界最大のビール祭りです
祭りのためにミュンヘン市内の6大醸造所によって特別に醸造される「フェストビア」が提供されます
これは通常のビールよりアルコール度数がやや高め(5.8〜6.4%程度)の、コクがありながら飲みやすい特別なビールです
巨大なビアテントが立ち並び、人々は伝統的な衣装(ディアンドルやレダーホーゼン)を着用して、楽団の演奏に合わせて歌い踊りながらビールを楽しみます