【国・チーム概要】
人口:約3170万人 国土面積:約238,500平方キロメートル 首都:アクラ 公用語:英語
アフリカ大陸の西部に位置し、ギニア湾(大西洋の一部)に面しています。
海岸線はかつて、豊かな金の産出にちなんで「ゴールド・コースト(黄金海岸)」と呼ばれていました
面積は、日本の約3分の2の大きさです
ガーナは、以下の3つの国と国境を接しています
西:コートジボワール 北:ブルキナファソ 東:トーゴ
ガーナは、経度0度と緯度0度が交わる「世界の真ん中」に近いという、非常に特徴的な位置にあります
国土の大部分は低地であり、最高標高点も885メートルと、全体的に標高は低いです
ガーナで最も人気があり、国民に愛されているスポーツは、間違いなくサッカーです
サッカーは単なるスポーツではなく、国民的な情熱の対象となっており、国中どこへ行っても人々がサッカーをしている姿が見られ、ガーナの国技と言っても過言ではなく、最も熱狂的な支持を集めています
男子代表チームは「ブラック・スターズ (Black Stars)」という愛称で呼ばれ、アフリカネイションズカップで過去4回の優勝を誇る強豪です
ワールドカップへは今回含め2大会連続5回目の出場となります
2010年南アフリカ大会ではアフリカ勢として2番目となるベスト8に進出しました
FIFAランキング:72位(2025/11/19付) 73位(2025/10/17付)

【アフリカ予選】
アフリカ予選では、グループIに属し、マリなどを抑え8勝1分1敗で通過し、本大会出場権を獲得しました
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | ガーナ | 8 | 1 | 1 | 23 | 6 | 25 |
| 2 | マダガスカル | 6 | 1 | 3 | 17 | 12 | 19 |
| 3 | マリ | 5 | 3 | 2 | 17 | 6 | 18 |
| 4 | コモロ | 5 | 0 | 5 | 12 | 13 | 15 |
| 5 | 中央アフリカ | 2 | 2 | 6 | 11 | 24 | 8 |
| 6 | チャド | 0 | 1 | 9 | 5 | 24 | 1 |
| GHA | MDG | MLI | COM | CAF | TCD | |
| ガーナ | - | 1-0 3-0 | 2-1 1-0 | 0-1 1-0 | 4-3 5-0 | 5-0 1-1 |
| マダガスカル | 0-1 0-3 | - | 0-0 1-4 | 2-1 2-1 | 4-1 2-0 | 3-0 3-1 |
| マリ | 1-2 0-1 | 0-0 4-1 | - | 3-0 3-0 | 1-1 0-0 | 3-1 2-0 |
| コモロ | 1-0 0-1 | 1-2 1-2 | 0-3 0-3 | - | 4-2 2-0 | 2-0 1-0 |
| 中央アフリカ | 3-4 0-5 | 1-4 0-2 | 1-1 0-0 | 2-4 0-2 | - | 1-0 3-2 |
| チャド | 0-5 1-1 | 0-3 1-3 | 1-3 0-2 | 0-2 0-1 | 0-1 2-3 | - |
【主力選手】
ガーナ代表は、若くてダイナミックなアタッカーが豊富です
モハメド・クドゥス Mohammed Kudus (イングランド:トッテナム・ホットスパー) MF 2000/8/2生 175/70
攻撃の核 高いボールスキル、ドリブル、決定力を兼ね備えるチームの司令塔的存在
アントワーヌ・セメニョ Antoine Semenyo (イングランド:AFCボーンマス) FW 2000/1/7生 185/79
パワフルなストライカー スピードとフィジカルの強さを活かした突破力と献身的な守備が魅力
ジョルダン・アイェウ Jordan Ayew (イングランド:レスター・シティ) FW 1991/9/11生 182/81
経験豊富なベテラン 前線でのポストプレーと献身性、PKやFKのキッカーとしても貢献
カマルディーン・スレマナ Kamaldeen Sulemana (イタリア:アタランタ) FW 2002/2/15生 175/68
圧倒的なスピードと鋭いドリブル突破を持つウインガー
トーマス・パーティ Thomas Partey (スペイン:ビジャレアル) MF 1993/6/13生 182/78
中盤の絶対的な大黒柱 豊富な運動量、高いボール奪取能力、正確なパスと強烈なミドルシュートを持つ
モハメド・サリス Mohammed Salisu (フランス:ASモナコ) DF 1999/4/17生 191/82
屈強なセンターバック 高い身体能力と空中戦の強さ、スピードを兼ね備える守備の要
アレクサンダー・ジク Alexander Djiku (ロシア:スパルタク・モスクワ) DF 1994/8/9生 182/
安定した対人守備とビルドアップ能力を持つ経験豊富なセンターバック
【チーム特徴・注目度・展望】
ガーナ代表チーム「ブラック・スターズ」の主な特徴は、優れた身体能力と豊富なタレントを擁する攻撃陣、そして柔軟な戦術にあります
特に瞬発力や体の柔軟性が際立っており、一瞬のスピードで相手ディフェンスを置き去りにする能力を持ちます
クドゥス、セメンヨ、パーティなど、プレミアリーグや欧州トップリーグで活躍する選手を多数擁しており、個の力で局面を打開でき、中盤から前線にかけて、試合の流れを変えられる選手が揃っています
ドイツを中心にキャリアを積んだ指導者が多いため、組織的な戦いや戦術的な落とし込みも洗練されてきています
過去には守備の脆さが課題とされる時期もありましたが、近年はサリスのような頼もしい大型DFの登場により、組織的な守備も格段に向上しています
過去の大会では、ベスト16やベスト8などアフリカ勢としては輝かしい成績を残しています
今回も過去の成績に劣らない結果を成し遂げる可能性は十分にあるダークホース的なチームといっていいでしょう
【備考】
ガーナは、カカオ豆の世界有数の生産国として国際的に非常に重要な役割を果たしており、「チョコレートの国」として知られています
隣国コートジボワールに次ぐ世界第2位のカカオ豆生産量を誇る国です
ガーナ産のカカオ豆は、バランスの取れた風味が特徴とされ、日本のメーカーを含め、世界中の多くのチョコレートメーカーに高く評価され、使用されています 日本が輸入するカカオ豆の多くはガーナ産です
カカオはガーナの主要な輸出品目であり、国の経済を支える重要な柱となっています
一方でガーナのカカオ産業は、農家の貧困、児童労働、森林破壊、病害・気候変動といった深刻な課題を抱えています
日本の製菓会社やNGOもフェアトレード認証や独自のサステナブル(持続可能)なカカオ調達プログラム、井戸の寄贈や、病害に強い改良種の苗木の提供、農家の技術向上のためのサポート等により、支援活動に力を入れています