【国・チーム概要】
人口:約11,650万人 国土面積:約1,010,400平方キロメートル 首都:カイロ 公用語:アラビア語
アフリカ大陸の北東端に位置し、シナイ半島を持つことでアジア(中東)と境を接しています
この地理的位置は、古代から現在に至るまで、アフリカ、中東、ヨーロッパを結ぶ戦略的な要衝となっています
北は地中海に面し、東は紅海に面しています
北東(シナイ半島)は、イスラエルおよびパレスチナ自治区と国境を接し、西はリビア、南はスーダンと国境を接しています
国土の大部分(約95%以上)が砂漠で占められている中、ナイル川沿いの渓谷地帯と河口のデルタ地帯は肥沃な土地であり、人口のほとんどがこの地域に集中しています
ナイル川は「エジプトの命」とも呼ばれるエジプトの象徴でもあります

国土面積は日本の約2.7倍です
サッカーはエジプトにおいて不動の国民的スポーツです
エジプト代表チーム(愛称:ファラオ)は、アフリカ大陸の最高峰の大会であるアフリカネイションズカップで、最多の7回優勝を誇る強豪国です
イングランドのプレミアリーグで活躍するモハメド・サラー選手(愛称:モー・サラー)は、エジプト国民にとっての英雄であり、彼の活躍は国内で熱狂的に支持されています 彼の人気は凄まじく、大統領選挙で立候補していないにもかかわらず大量の票が入ったという逸話があるほどです
ワールドカップへは今回含め2大会ぶり4回目の出場となります
過去3大会での成績は、2分5敗とワールドカップではまだ勝利したことがありません

FIFAランキング:34位(2025/11/19付) 32位(2025/10/17付)

【アフリカ予選】
アフリカ予選では、グループAに属し、ブルキナファソを抑え8勝2分で通過し、本大会出場権を獲得しました

順位チーム得点失点勝点
エジプト82020226
ブルキナファソ63123821
シエラレオネ433121015
ギニアビサウ24481010
エチオピア2359149
6ジブチ0195331
EGYBFASLEGNBETHDJI
エジプト2-1
0-0
2-0
1-0
1-1
1-0
2-0
2-0
6-0
3-0
ブルキナファソ1-2
0-0
2-2
1-0
1-1
2-1
3-0
3-1
4-1
6-0
シエラレオネ0-2
0-1
2-2
0-1
3-1
1-1
0-0
2-0
2-1
2-1
ギニアビサウ1-1
0-1
1-1
1-2
1-3
1-1
0-0
0-1
1-0
2-0
エチオピア0-2
0-2
0-3
1-3
0-0
0-2
0-0
1-0
1-1
6-1
ジブチ0-6
0-3
1-4
0-6
1-2
1-2
0-1
0-2
1-1
1-6

【主力選手】
サッカー男子のエジプト代表(愛称:ファラオ)は、絶対的なエースであるモハメド・サラーを中心に、国内外のクラブで活躍する実力者が揃っています
モハメド・サラー Mohamed SALAH (イングランド:リバプール) FW 1992/6/15生 175/71
 絶対的エースでキャプテン 世界トップクラスの点取り屋であり、エジプト国民の英雄 
 彼の活躍がチームの勝敗を大きく左右します
トレゼゲ Trézéguet (トルコ:トラブゾンスポル) MF 1994/10/1生 181/71
 左サイドを主戦場とする突破力のあるアタッカー サラーに次ぐ攻撃の核として、ドリブルや積極的なシュートで貢献します
モハメド・エルネニー Mohamed El-NENNY (UAE:アル・ジャジーラ) MF 1992/7/11生 180/78
 ヨーロッパで長年プレーする経験豊富な守備的MF 中盤でのボール奪取やゲームコントロールを担うチームの心臓部です
モスタファ・モハメド Mostafa Mohamed (フランス:ナント) FW 1997/11/28生 185/
 ヨーロッパでプレーする世代交代後のストライカー 強力なフィジカルと得点感覚を持ち、サラーの攻撃負担を軽減する重要な役割を担います
アーメド・ヘガジ Ahmed HEGAZI (サウジアラビア:ネオム) DF 1991/1/25生 193/83
 長身でフィジカルの強いベテランCB 空中戦とタックルに強く、守備の統率役として欠かせない存在です
モハメド・エル・シェナウィ Mohamed EL SHENNAWY (エジプト:アル・アハリ) GK 1988/12/18生 191/
 国内最強クラブの正GKであり、代表の守護神 抜群のセービング能力で、特にアフリカネイションズカップで何度
オマル・マーモウシュ Omar Marmoush (イングランド:マンチェスターシティ) FW 1999/2/7生 183/82
 快速と決定力でチームの攻撃陣を牽引する、エジプトにとって重要なアタッカーです


チーム特徴・注目度・展望】
チーム全体がしっかりと鍛え上げられた頑強なチーム作りがなされており、守備の安定性が高い
効率良く得点し、最小限の手数でリスクを避けながら試合を進める傾向が見られることがあります
アル・アハリやザマレクといった国内の強豪クラブに所属する実力者が多く、チームの基盤を支えています
やはり、リヴァプールなどで活躍し、エジプト代表の象徴的な存在であるモハメド・サラーの存在が最大の特徴です 彼のスピードと得点力は世界トップクラスです
サラー以外にも、近年ではヨーロッパのトップリーグで活躍する選手が増えてきており、彼らが代表チームに経験と実力をもたらしています。(オマル・マーモウシュなど)
ワールドカップではまだ勝利したことがないので、まずは1勝 それがかなえばエース:サラーを要して上位をうかがうことが可能なチームだと思われます

【備考】
エジプトにあるスエズ運河は紅海と地中海を結ぶ重要な海上交通路で、アジアとヨーロッパを結ぶ大動脈として、世界の貿易において極めて重要な役割を果たしています
1859年から1869年にかけてスエズ運河会社によって建設され、1869年11月17日に正式に開通しました
アフリカ大陸を迂回する航路と比較して、ヨーロッパとアジア間の航行距離を約8,000km、日数を大幅に短縮します世界の海上輸送の重要な動脈であり、世界の貿易量の約12%(貨物ベース)がこの運河を経由しています
中東情勢の不安定化や紅海での船舶攻撃など、地政学的なリスクが運河の安定運用に影響を与えることがあります 現在の全長は約193.30km、深さ24m、幅205mです
限定された区域でしか船舶のすれ違いができないため、通航船団方式で運用されています
船舶の大型化に対応するため、何度か拡張工事が行われており、日本も経済援助や技術提供を行いました