【国・チーム概要】
人口:約1150万人 国土面積:約30,500平方キロメートル 首都:ブリュッセル 公用語:オランダ語、フランス語、ドイツ語
西ヨーロッパの中央部に位置し、「ヨーロッパの交差点」とも呼ばれる戦略的に重要な国です
西側が北海に面しており 隣接国は、北:オランダ 東:ドイツ 南東:ルクセンブルク 南:フランスとなります
面積は、九州の約7~8割で日本の国土の約12分の1の大きさです
夏は冷涼で、冬は温暖、ブリュッセルでは冬の平均気温が氷点下になることはほとんどありません
年間を通して降水量が比較的安定しており、霧が多いのも特徴です
ベルギーでは、サッカー、自転車競技、ホッケーがさかんです
ベルギーは、サッカー強豪国として世界的に認知されており、特に2010年代以降、その存在感を強めています
近年誕生した「黄金世代」の存在が不可欠です 学業とサッカーを両立させる「トップスポーツ校」制度を充実させ、エリート選手育成の環境を整備しました デ・ブライネ、アザール(引退)、ルカク、クルトワといった世界トップクラスの選手を輩出し、長期間FIFAランキングで1位を維持したこともあります
近年、ベルギーリーグは多くの日本人選手にとってヨーロッパ挑戦の足がかりとなってきました
ワールドカップへは今回含め4大会連続15回目の出場となります
2018年の大会では3位となり、決勝トーナメント初戦で日本に3-2で勝利したあのカウンターでの得点は記憶に残るプレーでした
FIFAランキング:8位(2025/11/19付) 7位(2025/10/17付)

【欧州予選】
欧州予選では、グループJに属し、ウェールズなどを抑え5勝3分で通過し、本大会出場権を獲得しました
| 順位 | チーム | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 勝点 |
| 1 | ベルギー | 5 | 3 | 0 | 29 | 7 | 18 |
| 2 | ウェールズ | 5 | 1 | 2 | 21 | 11 | 16 |
| 3 | 北マケドニア | 3 | 4 | 1 | 13 | 10 | 13 |
| 4 | カザフスタン | 2 | 2 | 4 | 9 | 13 | 8 |
| 5 | リヒテンシュタイン | 0 | 0 | 8 | 0 | 31 | 0 |
| BEL | WAL | MKD | KAZ | LIE | |
| ベルギー | - | 4-3 4-2 | 1-1 0-0 | 6-0 1-1 | 6-0 7-0 |
| ウェールズ | 3-4 2-4 | - | 1-1 7-1 | 3-1 1-0 | 3-0 1-0 |
| 北マケドニア | 1-1 0-0 | 1-1 1-7 | - | 1-0 1-1 | 3-0 5-0 |
| カザフスタン | 0-6 1-1 | 1-3 0-1 | 0-1 1-1 | - | 2-0 4-0 |
| リヒテンシュタイン | 0-6 0-7 | 0-3 0-1 | 0-3 0-5 | 0-2 0-4 | - |
【主力選手】
サッカー男子のベルギー代表の主力選手は、今、「黄金世代の軸」と「若手のエース候補」が混在する世代交代期にあります
ケヴィン・デ・ブライネ Kevin De Bruyne (イタリア:ナポリ) MF 1991/6/28生 181/70
世界最高峰のプレーメーカー 世界トップクラスのパスセンスと得点力を持つチームの絶対的な中心選手
ティボー・クルトワ Thibaut Courtois (スペイン:マドリード) GK 1992/5/11生 200/96
世界屈指の守護神 驚異的な反射神経と長身を活かしたセービングでゴールを守ります
ロメル・ルカク Romelu Lukaku (イタリア:SSCナポリ) FW 1993/5/13生 190/103
強力なフィジカルを持つエースストライカー 代表でのゴール記録を保持しています
アクセル・ヴィツェル Axel Witsel (スペイン:ジローナ) MF 1989/1/12生 186/81
中盤の要 豊富な経験と的確なボール奪取、パスで守備と攻撃を繋ぎます
ユーリ・ティーレマンス Youri Tielemans (イングランド:アストン・ヴィラ) MF 1997/5/7生 176/72
中盤のダイナモ 正確なパスとミドルシュート、運動量でチームを支えます デ・ブライネに次ぐ攻撃の組み立て役ジェレミー・ドク Jérémy Doku (イングランド:マンチェスター・シティ) FW 2002/5/27生 173/75
突破の切り札 圧倒的なスピードとドリブルが最大の武器 新時代の攻撃の中心となることが期待されていますロイス・オペンダ Loïs Openda (イタリア:ユヴェントス) FW 2000/2/16生 175/
スピードと決定力を兼ね備えたストライカー ルカクの後継者として期待される
シャルル・デ・ケテラーレ Charles De Ketelaere (イタリア:アタランタ) MF 2001/3/10生 192/
長身でテクニックに優れ、ポストプレーやチャンスメイクもこなす新世代のタレント
アマドゥ・オナナ Amadou Onana (イングランド:アストン・ヴィラ) MF 2001/8/16生 192/
高いフィジカルとボール奪取能力を持つ若きボランチ 中盤の守備力を向上させています
レアンドロ・トロサール Leandro Trossard (イングランド:アーセナル) FW 1994/12/4生 172/65
テクニックと戦術眼に優れ、様々なポジションをこなせる貴重なユーティリティ性を持つアタッカー
アルトゥール・テアテ Arthur Nicolas Theate (ドイツ:フランクフルト) DF 2000/5/25生 186/81
センターバックまたは左サイドバックを務める若手の守備の中心選手
【チーム特徴・注目度・展望】
デ・ブライネは、その卓越したプレービジョン、高速クロス、正確なスルーパスで攻撃の「心臓」として機能します
黄金世代のベテラン選手(ヴェルトンゲン、アルデルヴァイレルトなど)は高齢化が進み、近年はドクやオペンダなどの若手アタッカーが台頭し、世代交代が進んでいます
守備面では、ハイプレスや中央を固めるカテナチオ(堅守)的な要素も見られます
デ・ブライネのパスや、ルカク、オペンダといった強力なストライカーを活かした速攻やカウンターを狙う場面が多く、破壊力のある攻撃を展開します
育成年代から、ドリブルや判断能力を重視するオランダとフランスのスタイルを融合したような育成方針があり、これがワールドクラスのタレント輩出につながっています
一方、攻撃陣のタレントに比べて、最終ラインの組織的な守備や連携に不安定さが見られることがあります
特にウイングバックやサイドバックのポジションにおいて、攻撃的なタレントを優先するあまり、守備的なタスクで穴が生じやすいと指摘されてきました
高い位置から守備を仕掛ける際に、最終ラインの背後のスペースを突かれる場面が多いという課題があります
中盤の守備(フィルター機能)が十分でなく、相手の攻撃を食い止めきれないことがあります
チームを長年支えてきた「黄金世代」の選手たちが高齢化し、代表を引退した選手も多いため、チーム全体のスケールダウンが否めません
若手選手は台頭しているものの、トップレベルの国際舞台での経験値という点で、全盛期の黄金世代と比較すると課題が残ります
長年FIFAランキングで上位を占めてきたにもかかわらず、主要国際大会(ワールドカップ、ユーロ)で優勝や決勝進出を達成できていません 最高のタレントを揃えながら結果を出せなかったことで、「勝負弱さ」や「個の力がチームとして機能しきれない」という評価を受けることがあります
チームの結束力が万全ではないと報じられた時期もありました
攻撃の組み立ては依然としてデ・ブライネのパフォーマンスに大きく左右されます
彼が封じられたり、負傷で欠場したりした場合、攻撃の創造性が大きく低下する傾向があります
【備考】
ベルギーは「美食の国」とも呼ばれ、美味しい特産品と、中世の雰囲気が残る歴史的な名所が非常に魅力的な国ですバレンタインでお世話になる、チョコレートのゴディバは、ベルギーのブリュッセルで創業したブランドです
創業者のピエール・シニア・ドラップス氏が自宅の地下室で「ショコラトリー・ドラップス」としてチョコレート製造を開始しました
1945年に社名を「ゴディバ」に変更し、ブリュッセルに1号店をオープンしました
ブランド名は、11世紀の英国の伯爵夫人レディ・ゴディバの勇気と愛に感銘を受けて名付けられました
ゴディバのチョコレートの多くは、ベルギーのチョコレート工場で製造され、世界各国に輸出されています
これは、味や品質にばらつきを出さないためです
原材料には最高品質のカカオ豆やヘーゼルナッツを使用し、繊細な作業の一部は手作業で行われています
ゴディバは世界100カ国以上で販売されており、ベルギー王室御用達のブランドとしても知られています
日本では1972年に東京日本橋三越に1号店をオープンし、現在では300以上の店舗を展開しています