【国・チーム概要】
人口:約5750万人 国土面積:約1,220,000平方キロメートル 首都:ヨハネスブルグ 公用語:アフリカーンス語、英語
アフリカ大陸の最南端に位置する 北西はナンビア、北はボツワナとジンバブエ、北東はモザンビーク、エスワティニと国境を面し、西は南大西洋、南から東はインド洋に面している
国土の大部分は、標高1200mを越える高原台地で占められている
国土面積は日本の約3.2倍と広大である


南アフリカ共和国では、主にイギリス連邦諸国で人気のある以下の3つのスポーツが国民的な人気を二分、三分しています
1.ラグビー:愛称は「スプリングボクス (Springboks)」
 これは南アフリカ固有のカモシカの名前で、国の象徴の一つです
 南アフリカの国技と言っても過言ではありません
2.サッカー:男子代表の愛称は「バファナ・バファナ (Bafana Bafana)」(ズールー語で「少年たち」の意味)
 2010年にアフリカ大陸で初めてFIFAワールドカップが開催されたことが、国内のサッカー熱を大きく高めました
3.クリケット:愛称は「プロテアズ (Proteas)」(南アフリカの国花キングプロテアに由来)
  競技人口はラグビーやサッカーに劣りますが、国際的な強豪国の一つであり、国民の関心は非常に高いです

上記記載にもある通り、アフリカ大陸で初のサッカーワールドカップが開催され、主催国として臨んだ大会で
メキシコ、ウルグアイ、フランスというサッカー強豪国と同組になりながら、いずれも僅差の戦いを繰り広げました
特に最終のフランス戦では、2-1で勝利し、前回大会準優勝のフランスをグループリーグ敗退へ追いやる大金星をあげました
ワールドカップへは今回含め4大会ぶり4回目の出場となります
出場した3回はいずれもグループステージ敗退ではあるが、いずれもあと一歩のところで突破を逃しています
アフリカ選手権では1996年に優勝を飾っています
南アフリカはアパルトヘイトの影響で長らく国際大会から除外されていたため1990年代初頭に国際舞台に復帰、
復帰後初出場にして初優勝を成し遂げています

FIFAランキング:61位(2025/11/19付) 59位(2025/10/17付)

【アフリカ予選】
アフリカ予選では、グループCに属し、強豪ナイジェリアを抑え5勝3分2敗で、本大会出場権を獲得しました

順位チーム得点失点勝点
南アフリカ53215918
ナイジェリア45115817
ベナン523121117
レソト33491212
ルワンダ3255911
6ジンバブエ0555125
ZAFNGABENLSORWAZWE
南アフリカ1-1
1-1
2-1
2-0
0-3
3-0
0-2
3-0
3-1
0-0
ナイジェリア1-1
1-1
1-2
4-0
1-1
2-1
2-0
1-0
1-1
1-1
ベナン1-2
0-2
2-1
0-4
0-0
4-0
1-0
1-0
2-2
1-0
レソト3-0
0-3
1-1
1-2
0-0
0-4
0-1
1-1
2-0
1-0
ルワンダ2-0
0-3
0-2
0-1
0-1
0-1
1-0
1-1
0-0
1-0
ジンバブエ1-3
0-0
1-1
1-1
2-2
0-1
0-2
0-1
0-0
0-1

【主力選手】
南アフリカ代表は、国内リーグの強豪であるマメロディ・サンダウンズFCに所属する選手が多く、彼らの連係プレーと高い組織力が強みとなっています 近年はヨーロッパリーグで経験を積んだ選手も増えています
ロンウェン・ウィリアムズ Ronwen Williams (南アフリカ:マメロディ・サンダウンズFC) GK 1992/1/21生 184/
 チームのキャプテンであり、圧倒的なセービング能力を持つ絶対的な守護神です
モトビ・ムヴァラ Mothobi Mvala (南アフリカ:マメロディ・サンダウンズFC) CB 1994/6/14生 182/
 強靭なフィジカルと対人守備に優れるディフェンダー セットプレーでの得点力も持ち合わせています
オーブリー・モディバ Aubrey Modiba (南アフリカ:マメロディ・サンダウンズFC) LB 1995/7/22生 167/
 攻撃的なサイドバックであり、豊富な運動量で攻守に貢献します 正確なクロスも持ち味です
テボホ・モコエナ Teboho Mokoena (南アフリカ:マメロディ・サンダウンズFC) MF 1997/1/24生 176/
 守備的な役割をこなしつつ、正確なパスで攻撃の起点となるチームの心臓部です
 広範囲をカバーする運動量とミドルシュートの技術も優れています
パーシー・タウ Percy Tau (ベトナム:テープ・ザン・ナム・ディン) 1994/5/13生 170/ 
 南アフリカサッカー界を代表するタレントの一人 卓越したテクニックとスピードを併せ持つアタッカー 
 ベルギーのクラブやエジプトの名門アル・アハリでプレー経験がある チームの数少ない国際派スター選手です
テンバ・ズワネ Themba Zwane (南アフリカ:マメロディ・サンダウンズFC) MF 1989/8/3生 179/
 ベテランながら決定的な仕事ができる経験豊富なアタッカー 
 正確なポジショニングと冷静なフィニッシュが持ち味です
ライル・フォスター Lyle Foster (イングランド:バーンリーFC) FW 2000/9/3生 185/
 ヨーロッパでプレーする若手ストライカー 市場価値も高く、今後の南アフリカ代表を牽引することが期待される

チーム特徴・注目度・展望】
アフリカの多くのチームと同様に、個々の選手のスピードと身体能力が高く、特に前線にはドリブルや加速力に優れた選手が多くいます(タウなど)
昔ながらの「フィジカル頼み」ではなく、ボールを保持しながらパスをつなぎ、連携で相手ゴールに迫る現代的なサッカーも志向しています リズムの緩急を使った駆け引きや、前を向いた際の選択肢の多さが強みとなることがあります 正GKのウィリアムズは経験豊富なキャプテンであり、高いセービング能力と、PK戦での強さなど、チームの最後の砦として非常に大きな存在感を持っています
代表チームの愛称「Bafana Bafana」は、現地の主要言語であるズールー語で「少年たち」や「少年よ、少年たれ」という意味を持っています この愛称が示すように、若い才能が台頭し、エネルギッシュなプレーを見せることが期待されています
代表メンバーの多くは、国内リーグの強豪クラブ、特にマメロディ・サンダウンズに所属しています
そのため、クラブで日常的にプレーしている選手間の連携や連帯感は高い傾向にあります
注目選手のライル・フォスターやパーシー・タウといった海外組が、国内組とどのように融合してチーム力を引き上げるかが鍵となります

【備考】
南アフリカは南半球にあるため、日本とは季節が逆になります(12月〜2月が夏、6月〜8月が冬)
内陸高地(ヨハネスブルグなど)は、標高が高く乾燥した気候で、冬は氷点下になることもあります
全体では、 緯度の割には高地が多く、寒流(ベンゲラ海流)の影響を受けるため、比較的温暖で日照時間は長いものの、内陸部は気温が低めです
南西海岸(ケープタウン周辺)は、地中海性気候で、夏は乾燥し、冬に雨が多く降るのが特徴です ワイン生産が盛んな地域です
東部海岸は、暖流の影響で温暖であり、夏に降雨が多いです