【大会概要】
「アフリカ・ネーションズカップ 2025」は2年ごとに開催され、24ヵ国が参加するアフリカ大陸最高峰の大会です
4ヵ国から成る6つのグループでグループステージを戦い、各グループの上位2チームと、3位のチームから4チームの計16ヵ国がノックアウトステージに駒を進め、優勝を争います

【ノックアウトステージ トーナメント状況 準決勝終了時点】

【準決勝の2試合を総括】
セネガルvsエジプト
この試合は非常に緊迫した「泥臭い」展開となりました
結果は1 – 0でセネガルが勝利しましたが、内容は華やかなサッカーとは程遠い、肉弾戦と神経戦の応酬でした
メディアからは「スペクタクルとしては最悪、勝負としては最高にスリリング」と評されるほど、両チームの意地がぶつかり合いました

エジプトは最初からPK戦も視野に入れたような超守備的布陣(5バック気味)で臨みました
エースのサラーを孤立させてでも失点を防ぐ構えで、セネガルの攻撃を停滞させました
序盤からファウルが相次ぎ、ラフプレーや審判への抗議、負傷を装う時間稼ぎが目立つ非常にフラストレーションの溜まる展開となりました
セネガルにとって最大の誤算は、守備の要カリドゥ・クリバリが前半23分に負傷交代したことです
しかも彼は交代前にイエローカードを受けており、この時点で決勝戦の出場停止が決まってしまいました
後半もセネガルがボールを支配(支配率約65%)し、エジプトが守る構図が続きます
エジプトはシュートを打つことすらままならず、試合を通して枠内シュートはわずか1本でした
後半33分ついに均衡が破れます
ラミネ・カマラのシュートが相手ディフェンダーに当たり、そのこぼれ球を拾ったサディオ・マネがペナルティエリアのすぐ外から右足を一閃すると、強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さり、セネガルが先制しました
失点後、エジプトはモスタファ・モハメドらを投入してようやく攻撃に転じます
アディショナルタイムにはオマール・マルムーシュが決定的な場面を作りましたが、セネガルの守護神エドゥアール・メンディがこれを死守しました
セネガルが1点のリードを守り切り、3大会連続(2019, 2021, 2025)の決勝進出を果たしました
一方でエジプトは、サラーが孤立したままシュートチャンスをほとんど作れず、準決勝で姿を消すこととなりました
勝利したセネガルですが、決勝に向けて大きな代償を払いました
カリドゥ・クリバリは、負傷 + 累積警告により決勝欠場
ハビブ・ディアラは、累積警告により決勝欠場
決勝戦では、主将クリバリ不在の穴をどう埋めるかが、セネガル連覇への最大の鍵となりそうです

モロッコvsナイジェリア
2大会連続の決勝進出を狙うナイジェリアはアデモラ・ルックマンやヴィクター・オシムヘン、アレックス・イウォビらが先発した
モロッコは好調のブラヒム・ディアスに加え、ヌサイル・マズラウィやアクラフ・ハキミもスタメン入りした
「矛(ナイジェリアの攻撃)」対「盾(モロッコの守備)」という戦前の予想通り、非常に高い戦術レベルの応酬となりました
モロッコがボールを保持し、ナイジェリアが鋭いカウンターを狙う構図が続き、120分間ゴールこそ生まれませんでしたが、両チームの意地がぶつかり合った密度の濃い内容でした

序盤は激しい肉弾戦となり14分にはルックマンの低い弾道のシュートが枠内へ飛ぶも、モロッコGKヤシン・ボヌが好セーブで弾いた
開催国の声援を背に、モロッコが徐々にプレスで押し返すと、35分にアクラフ・ハキミのFKが惜しくも枠外へ外れる
直後にはビラル・エル・ハヌスはアユブ・エル・カビとの巧みなワンツーでマークをはがし、シュートに至るがナイジェリアGKヌワバリが好守で防いだ
期待されたビクター・オシムヘンとアデモラ・ルックマンのコンビは、モロッコの統率されたディフェンス(アグエルドとサイスの両センターバック)によって徹底的にマークされ、前半は決定的な場面を作らせてもらえませんでした
後半もモロッコがチャンスを作るが、ヌワバリに阻まれ得点は生まれない
83分にはアブデがゴール左からシュートを放つが、ヌワバリがはじき出した
53分にモロッコのエン・ネシリが決定的なヘディングシュートを放ちますが、ナイジェリアのGKヌワバリがスーパーセーブ
対するナイジェリアも、終了間際にカウンターからオシムヘンが抜け出しますが、今度はモロッコのGKボノが立ちはだかりました
両チームとも交代枠を使い切りながらゴールを狙いますが、決勝進出をかけたプレッシャーからか慎重なプレーも目立ち、0-0のまま延長戦へ突入しました
延長戦に入ると両チームの疲労はピークに達し、運動量が落ちたことでさらにスペースがなくなりました
ナイジェリアはPK戦を見据えた交代(オシムヘンを下げてPKキッカーを投入)を行いますが、これが物議を醸すことにもなりました 延長戦でもゴールは生まれずPK戦へと突入した
PK戦では、モロッコのGKヤシン・ボノが再びヒーローとなりました
ナイジェリアの2人目(チュクウェゼ)と4人目(オニエマエチ)のシュートを完璧に読み、セーブ
モロッコは5人目のユセフ・エン・ネシリが落ち着いて決め、4-2で勝利を手にしました
モロッコは2004年大会以来、21年ぶりの決勝進出を果たしました
地元メディアは「ラバトの奇跡」と報じ、大会の主役が決勝へ駒を進めたことに国全体が沸いています
一方でナイジェリアは、大会を通じて無失点に近い堅守を見せていただけに、PK戦での敗退に多くのファンが涙しました
これで決勝戦は、セネガル vs モロッコという、アフリカ屈指の強豪同士による夢の対決が実現することになりました。

【準々決勝結果】
マリvsセネガル 1-0でセネガルの勝利
エジプトvsコートジボワール 3-2でエジプトの勝利
カメルーンvsモロッコ 2-0でモロッコの勝利
アルジェリアvsナイジェリア 2-0でナイジェリアの勝利

【Round16結果】
マリvsチュニジア 1-1でPK戦となり3-2でマリの勝利
セネガルvsスーダン 3-1でセネガルの勝利
エジプトvsベナン 3-1でエジプトの勝利
コートジボワールvsブルキナファソ 2-1でコートジボワールの勝利
南アフリカvsカメルーン 2-1でカメルーンの勝利
モロッコvsタンザニア 1-0でモロッコの勝利
アルジェリアvsコンゴ民主共和国 1-1でPK戦となり4-2でアルジェリアの勝利
ナイジェリアvsモザンビーク 4-0でアルジェリアの勝利

【グループステージ総括】
強豪国はすべてグループリーグを1位もしくは2位で突破した
しかしチュニジアはタンザニアとの一戦で引き分けに終わり、苦戦の末突破となる

グループA:モロッコ、マリの2チームが順当に突破 コモロ、ザンビアは敗退
グループB:エジプト、南アフリカの2チームが順当に突破 アンゴラ、ジンバブエは敗退
グループC:ナイジェリアは万全、チュニジアは苦戦も突破、タンザニアは3位で突破 ウガンダは敗退
グループD:セネガル、コンゴ民主共和国は順当に突破 ベナンは3位で突破 ボツワナは敗退
グループE:アルジェリア、ブルキナファソは順当に突破 スーダンは3位で突破 赤道ギニアは敗退
グループF:コートジボワール、カメルーンは順当に突破 モザンビークは3位で突破 ガボンは敗退強豪国はすべてグループリーグを1位もしくは2位で突破した
しかしチュニジアはタンザニアとの一戦で引き分けに終わり、苦戦の末突破となる

グループA:モロッコ、マリの2チームが順当に突破 コモロ、ザンビアは敗退
グループB:エジプト、南アフリカの2チームが順当に突破 アンゴラ、ジンバブエは敗退
グループC:ナイジェリアは万全、チュニジアは苦戦も突破、タンザニアは3位で突破 ウガンダは敗退
グループD:セネガル、コンゴ民主共和国は順当に突破 ベナンは3位で突破 ボツワナは敗退
グループE:アルジェリア、ブルキナファソは順当に突破 スーダンは3位で突破 赤道ギニアは敗退
グループF:コートジボワール、カメルーンは順当に突破 モザンビークは3位で突破 ガボンは敗退